鍼灸治療は、なぜ「痛み」や「不調」が改善するのでしょうか?
鍼灸治療は、なぜ「痛み」や「不調」が改善するのでしょうか?基本的な仕組みは「鍼の刺激と体の反応」による生理的反応によるものです。
鍼灸施術は、鍼が特定の「ツボ」に刺さると、
体は異物が侵入したと感じ、さまざまな反応を示します。
この反応は、からだが自分を守ろうとする、既に私たちに備わっている自然な反応であり
いわゆる「自然治癒力」につながります。
まず、メカニズムとしては
鍼が挿入された周辺で神経が感知し、信号が脳に送られます。
この信号は、視覚や聴覚に関する通常の刺激とは異なり
「痛み」や「快感」として脳に伝わりますが
鍼の刺激は脳内の「神経伝達物質」の分泌を促し、
特に「エンドルフィン」や「セロトニン」といった物質が増加します。
これらの物質は、痛みを和らげたり、リラックス効果をもたらするもので
さらに、鍼灸は「ホルモンバランス」に対しても影響を与えることが知られています。
具体的には、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を抑え、
自律神経のバランスを整えると研究で確認されています。
結果として、リラックス感や心の平穏を感じることができるのです。
また、内臓の働きを活発化するため自律神経のバランスを整えることは
非常に重要ともいえます。
このように鍼灸治療は、薬を使わずに私たちが既に持っている力を活性化させることで
不調を改善できるのです。
からだの血流を促すことで
血液が体内を流れ、酸素や栄養素が、からだの隅々に行き渡ります。
細胞機能の活性化や炎症の抑制が自然治癒力を促進させる鍼灸のチカラは
私たちがすでに持ち備えている生命力をより輝かせ
私たちの人生の大きなサポートになってくれることでしょう。
2025年06月17日 14:16